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ストレスを生み出さない4つのステップ【ブッダの教えから読み解く】

  1. 2500年以上も前にブッダが解いた教えから読み解き
    ストレスを生み出さない方法を考えていきます。

 

本記事のテーマ

ストレスを生み出さない4つのステップ

この記事を書いてる私は、事務系公務員から、
各種施設でメンタルヘルス対策向けヨガ教師、
及び複数のスポーツジムやヨガスタジオでヨガインストラクターをしています。

公務員時代は、仕事に追われ、時間に追われ。。。

いつも、イライラ、ソワソワ、不安や心配な気持ちで一杯でした

それからヨガと出会い、
少しずつ自分で気持ちをコントロールすることができるようになりました。

ヨガの勉強を進めていくうちに、
ヨガは「心の鍛錬法」のため、メンタルヘルス対策として、
とても効果があることがわかりました。

昔の私と同じように、ストレスフルの方のお役に立てれば、
という思いで執筆します。

それでは、早速みていきましょう。

反応しない

生きている悩みや不安など、あらゆるストレスは「心の反応」から始まっています。

ストレスを生み出さないコツ 無駄な反応をしない

心の反応を見る

ブッダの教えの基本は、「悩み」を「理解」することから始まります。
まず悩みの正体、原因を考えることが大切です。

例えば、職場や家族など、周りの人にイラっとすることが増えて
ストレスが溜まっているとします。

それは、周囲の人に、不満や物足りなさを感じているからではないでしょうか?

そこからさらに遡って、本当の理由を考えた時に、
ブッタは次のように言います。

「苦しみの生み出しているのは、快(喜び)を求めてやまない“求める心”なのだ」

見方を変えるならば、
この「求め続ける心」とは人間の生命エネルギーの根源そのものでもあり、
求める心があるから、人間は生きていけるとも言えます。

しかし、
この「求め続ける心」はそこから転じて7つの「欲求」を生み出していきます。
それらは、「求める欲求」とは
(生存欲、睡眠欲、食欲、性欲、怠惰欲、感楽欲、承認欲)
といった、7つの欲求があります。

これが満たされれば、「快」を感じ、
満たされなければ「不満」を感じます。

人間の心は際限なく「求め続ける」ものであり、
これにいちいち反応することが、無駄な反応、ということになります。

大切なのは、「心とはそういうものだ」、と理解しておくことです。

「心とは求め続けるもの、乾き続けるのは仕方がない」と理解します。

「心とは求め続けるもの」と理解すると、
不思議な心境の変化が訪れます。

「このままではいけない」
「何かが足りない」
といった負の感情がおさまって、
「人生とはそういうものだ、これでいいのだ」
という大きな肯定感が生じてきます。

承認欲求


人に認められたいという欲求から
他者の目ばかり意識するようになり、嫉妬や劣等感に繋がってしまいます。

こうした悩みに対しては、
「認めて欲しい」という欲が、自分にあることを理解しましょう。

そもそも「世間に認められたからと言って、なんだというのだ」
と、とても冷静に考えることもできるようになります。

つまり、
「他人の小さなことが目について不満を感じてしまう」
ということは、
「自分をもっと認めて欲しい」
という承認欲求なのです。

ストレスを生み出さない3つの方法

ステップ1 心の状態を言葉で確認する


心理学用語では、このことをラベリングと言います。
ラベリングとは、今の心の状態を言語化し、自分から離れたところで客観的に見ることができる手法です。

例えば

私はイライラしている
私は今どうしたらいいのか分からず混乱している
私にはなにか不安に思っている

というようにです。

人はなぜいつまでもストレスを感じるのかというと、
自分の心が見えないからです。

心の渇きの正体がわかるだけで、その不満状態から抜け出せます。
客観的な視点から、自分の心を理解するようにします。

ステップ2 体の感覚を意識する

悩みとは、いつも心の内側にあるものです。

意識の焦点が、心の内側にある限り、やはり反応してしまう心と一体化してしまい、
どうしても負のサイクルから抜け出せません。

そこで効果的なのが、

意識の焦点を、心の内側から、心の外側へと向ける

という事です。
最も身近で簡単なのは、目を閉じて、体の感覚や呼吸に意識を向けることです。

これは、瞑想、ヨガやマインドフルネスで行っていることです。

ストレスが溜まった心をリフレッシュする抜群の効果があります。

外を散歩して、風に乗ってくる草花の匂いに集中したり、
雲の動きや鳥の動きに集中するのも効果的です。

ステップ3 頭の中の思いを分類する

次に、自分が今悩まされている「求める心」を分類するようにします。
それらは

    1. 貪欲・・・求めすぎや期待しすぎの状態
      人間関係の不満は、多くがここからきてます。
    2. 怒り・・・不満や不快に対して怒りを感じている状態
      機嫌が悪かったり、イライラしている時
    3. 妄想・・・ただ漠然とモヤモヤしている状態
      つい余計なこと考えてしまったり、落ち着いて物事に取り組めない時

の3つです。

この中で、「妄想」とは、いわゆる「頭の中の考え事」、セルフトークのことです。

一日中、何千回何万回もの妄想、つまり「頭の中のおしゃべり」を繰り返しているので、
「今、妄想しているな」ということを客観的に確認します。
妄想が止まらない時は、
体の感覚に意識を集中します。

悩みはいつも心の内側から生じます。
だから、心の内から生じる悩みを消すには、
心の外にある体の感覚に意識を向けることが効果があるのです。
ヨガもマインドフルネスも瞑想も、全てこの考え方に基づいています。

ステップ4 良し悪しを判断しない

「あの人はいい人だ」
「このままではだめだ」
「ちゃんとしなくてはいけない」

など、こうした判断はたくさんの悩みを作り出します。

ブッタはこの判断も一種の「執着」と言います。
これは、過去の経験から生まれた「観念」といえます。
人がストレスを感じる時、その心には必ず執着があるのです。
「昇進できない」という事実だけならストレスを感じません。
しかし、「昇進できない自分は、能力がないんだ」
という勝手な思い込みの判断が、ストレスを生むのです。
世間に溢れる情報から、「こうでなければならない」と判断しても、
ただの「妄想」にすぎません。

「判断」したことで、ストレスを感じるなら、
その考えを止めた方が良いです。

無駄な反応をしない


以上、4つのステップを踏まえながら、
自分の判断を一切せずに、あるものをあることだけ、ありのままに物事を見て
正しい判断を理解していきます。

他人との関係において

まず自分が判断していることに気づき
「人は人、自分は自分」と明確な境界線を引くことがポイントです。
自分や他人に対して、
良い悪いと判断してもメリットはありません。
良い悪いと判断することで苦しみが生じるなら、
その考え方を止めた方が良いということです。

相手が怒りの感情をぶつけてきたら

カッとなると、自分も同じ反応をすることになます。
こういう時、「正しさ」とは人それぞれ違うものだ、と理解します。

相手の言い分を否定するわけでもなく、
自分が正しいと相手を説得するわけでもありません。

「あなたにとって、それが正しいのですね」と理解します。

反応しても苦しむだけなので、
「反応しないことが最高」という合理的態度をとります。

まとめ


この記事では、約2500年前に生きた仏教の創始者ブッダの教えを土台に、
どうすれば人生の中で苦しめられる悩みから解放されるのかという方法を解説してきました。

再度、悩みから解放される理屈および方法をまとめます。

悩みとは、姿形は違えども、その正体は「執着」です。

「執着」とは、「心の反応」という精神活動の産物です。

この心の反応というものは、
「求め続ける心」を人間がそもそも根本的なところで持っている事が理由でどうしても発生してしまいます。
しかし、
求め続ける、というその性質ゆえに、満足することは決してなく、常に不満足な状態になってしまいます。

ブッダは、そうした「求め続ける心」にいちいち反応を続けても、そこにメリットはなく、
合理的に考えて、求め続ける心に、振り回されることからはさっさと自分自身を解放するべきであると言います。

そのための、具体的な方法として、

  1. 心の状態に名前をつけて自分から切り離す
  2. 心の内側から外側へと意識の焦点をずらす
  3. 求める心の正体を、貪欲・怒り・妄想の3つに分類する
  4. 良い悪いを判断しない

の4ステップを行い、
自分の中で沸き起こる「心の反応」をあたかも他人事のように観察することで、
「求め続けて反応してしまう。」という負の連鎖に陥らないようにします。

こうすることで、
「悩み」につながるような心の反応の負の連鎖を、その最初の部分で断ち切ることができ、
結果として悩みから解放されるようになるというわけです。

この方法は、理屈で納得できたとしても、なかなかすぐには実践して悩みから解放されるというのは難しいかと思います。
悩みやストレスなどに心を締め付けられた時に、是非実践してみてください。

ヨガで、人生をより良くしていきましょう!

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