メンタルヘルス

ストレスを生み出すカラクリ【ヨガの教えから読み解く】

全世界的にヨガへの関心が高まってきています。
今の複雑化されたストレス社会において、
今の医療だけでは対応できす、ストレスマネジメントの必要性が高まっているからでしょうか?

ヨガは5千年以上前に誕生したものですが、
そこには的確にストレスマネジメント方法が記されています。
ここでは、そのヨガの教えからストレス発生メカニズムを考えていきます。

本記事のテーマ

ヨガの教えから読み解く「ストレスを生み出すカラクリ」

この記事を書いてる私は、事務系公務員から、
各種施設でメンタルヘルス対策向けヨガ教師、
及び複数のスポーツジムやヨガスタジオでヨガインストラクターをしています。

公務員時代は、仕事に追われ、時間に追われ。。。

いつも、イライラ、ソワソワ、緊張や不安な気持ちで一杯でした。

それからヨガと出会い、
少しずつ自分で気持ちをコントロールすることができるようになりました。

ヨガの勉強を進めていくうちに、
ヨガは「心の鍛錬法」のため、メンタルヘルス対策として、
とても効果があることがわかりました。

昔の私と同じように、
ストレスで疲れている方のお役に立てれば、という思いで執筆します。

それでは、早速みていきましょう。

ストレスの原因 「頭の中のおしゃべり」

思考 → 感情 → 身体感覚

私たちは、1日に4万~6万回もの思考、
つまり、「頭の中のおしゃべり」が流れ続け、
そしてその8割以上がネガティブなもので、
パターン化していると言われています。

そして、勝手に湧いてきた「頭の中のおしゃべり」によって、
自動的に、いやな感覚、不安感、心配感、怒りや恐れなどの感情を感じて、
それにより身体感覚に伝わっていきます。

この、勝手に暴れまわる「頭の中のおしゃべり」によって、
心を乱し、体を疲れさせている、図式になってます。

「頭の中のおしゃべり」は過去の記憶から作られている


この、勝手に湧き起こる「頭の中のおしゃべり」は、
「過去の記憶」、特に幼少期に体験した「過去の記憶」から作られています。

例えば、
幼い頃、両親から
「おまえは、なんて“のろま”なの」
と言われてたとします。

その時の言葉、その言葉から生じた感覚を、
何度も何度も、繰り返し思い出してしまいます。

そこから、色々なイメージが自動的にどんどん膨らみ、

例えば、
「私は“のろま”で、ばかで、役に立たなくて、愛される資格なんてない・・・・」
などなど、どんどんイメージが膨らみ、
自動操縦のように真実でないイメージがつくられていきます。

それを「思考の歪み」とか「観念」、「スキーマ」と呼ばれ、
色眼鏡をかけて世間を見ている状態だと、例えられます。

「思考の歪み」によってストレスが生じる

その、暴走した考え事により、暴走したイメージを膨らませ、
「色眼鏡」をかけた状態で物事を捉えることによって、感情を生じさせてます。

例えば
「おまえは、”のろま”だね」
の一言から
「わたしは、のろまで、ばかで、価値がなくて、愛されなくて・・・・」

という“勝手な”イメージを何度も何度も頭の中で、
まるで映像が自動的に流れているような状態になり、

その“勝手なイメージ”によって、いやな感情を味わって、それがストレスになる、
というになっています。

ヨガの教え その1「人間馬車説」


古ウパニシャッド聖典のカタ・ウパニシャッド聖典中に
「人間馬車説」
というのがあります。

10頭の馬は、味覚や聴覚などの感覚と、
手足等の体に例えられています。

それらの馬が暴れまわる原因は、
「過去の記憶」や「思い込み」、「誤った考え方」によるとされています。

ここでは、馬が暴れまわらないように、
しっかりと「手綱」をとる必要があると記されています。

このことからも分かる通り、

過去のインパクトのあった出来事を、
頭の中で何度も自動的に流していると

それにより、「思い込み、観念」という勝手なイメージが自動的に作られ、

その「誤った考え方」によって、
いやな感情、つまり、ストレスを生じさせている、ということになります。

暴れまわる思考を放置しておくと、
体や感覚に伝わって、
体や感覚も暴れ馬のようにコントロールできなくなる、ということです。

逆にいえば、
その暴れ馬の手綱を上手くとれば、
馬がおとなしくなり、ストレスが減るということです。

その暴れまわる考え事をおとなしくする方法が、

「意識を内側に向け」、「思考を観察していく」
つまり、ヨガを行う

ことになります。

ヨーガを実践する全ての者の必読の書とされる、
パタンジャリ大師編纂の【ヨーガ・スートラ】には、ヨーガについて次のように書かれてます。

「YOGAS CHITTA VRITTI NIRODHAH」
“ヨーガとは、心の作用を止滅することである“
(ヨーガ・スートラ第1章第2節)

他の全てのスートラは、この一つのスートラの説明に過ぎないとも言われています。
「心の作用の止滅」が成し遂げられたならば、
その人はヨーガの最終目標に到達したことになります。

「心の作用の止滅」とは、つまり、
「頭の中のおしゃべりを制御する」ということなのかな、と私は解釈しています。

ヨガの教え その2「無智」

ヨガにおいて、病気は「無智」が原因であるとされています。

「無智とは有限、不浄、苦、非我のものを無限、浄、楽、真我であると思うことである。」
(ヨーガ・スートラ Ⅱー5)

「無智」とは、知識がない、というより
「誤った判断をしている」という解釈です。

物事の捉え方が誤っている、
つまり、認知誤り、思考の歪み、色眼鏡をかけて物事を捉えている、という意味を指しています。

そしてチッタ(心素)の影響から執着が生じ、
判断誤り
偏りを強め
不安
抑うつ感
を引き起こしているといます。
ここでいうチッタとは、過去記憶のことをさしています。

過去記憶→認知誤り→感情→病気

ヨガでは、過去記憶によって引き起こされた病気を治すには
・アーサナ(ポーズ)
・プラーナヤーマ(呼吸法)
・客観視
・瞑想
が有効であるとされています。
意識化(アウェアネス)を通して、心的作用の制御を図る、
つまり、現代のマインドフルネスと同じ考えになります。

まとめ

ヨガをとおして、「思考を観察していく」ということを習慣にすることにより、
自分の心、思考との関係性が変わり
ネガティブな思考が変わり、ストレスが減り、
そのことにより、性格や生き方、ひいては人生が変わっていく、といえます。

紀元前のヨガの教えと、現代の心理学は、言い方は違いますが、
言っている内容は同じであることに、とても感銘をうけました。

ぜひ、幸せなヨガライフを!
オンラインヨガで、あなたの心の安定をトータル的にサポートしています。

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